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2025.12.27
私は長い間、人と一緒に過ごすと心がすり減ってしまう自分に悩んでいました。仕事柄、生活は不規則で気を張る時間も多く、誰かと会うときは沈黙を避けようと意識しすぎてしまう。帰宅すると、身体だけでなく気持ちまでぐったりしてしまうことがよくありました。そんな自分を見て、恋愛や結婚は向いていないのだろうと、いつの間にか思い込むようになっていました。
会話も得意ではありません。自分から話題を作るより、相手の話を聞いている方が落ち着くし、意見を求められると急に胸が重くなるような感覚がありました。誰かと暮らす未来なんて想像できず、半ば諦めのような気持ちで過ごしていたのです。それでも心のどこかで、このまま立ち止まっていたくないという思いがありました。そんなとき、ふと目にした相談所の案内が気になり、思い切って話を聞きに行くことにしたのです。
入会を決めて活動をスタートさせた当初は、正直なところ不安でいっぱいでした。お見合いを重ねるたびに、いつものように心が消耗してしまうのではないかと恐れていました。初めのうちは、相手の方と会うと無理に会話を繋ごうとしてしまい、帰宅後はぐったりと疲れてしまう日々が続きました。
それでも、担当の方に相談する中で、無理に明るく振る舞わなくてもいい、相手のペースに合わせすぎず自分の心地よさを優先してもいい。そんなアドバイスを少しずつ実践していくうちに、活動の仕方も変わっていきました。お見合いでは、沈黙があっても焦らずにいることを心がけ、相手の話をじっくり聞く時間を大切にするようになりました。
その頃から、仕方ないとあきらめていた自分の反応が、実は変わっていくものなのだと感じ始めました。そう思うと、心のどこかに小さな余白が生まれたような気がしました。
そして、あるお相手と出会ったとき、今までとは違う感覚がありました。その方は、私が言葉を探している間も急かすことなく、自然に話を続けてくれる人でした。沈黙が訪れても気まずさがなく、無理に笑顔を作らなくてもいい。そんな空気の中で過ごす時間は、驚くほど心が楽だったのです。帰り道、いつものような重たい疲労感がなく、むしろ気持ちが軽くなっている自分に気づきました。
その瞬間、私ははっきりと理解しました。自分を縛っていたのは、他の誰でもなく私自身だったのだと。本当は、自然体でいられる相手がいて、無理をしない関係を築ける可能性があったのです。今では、その方とのやり取りが続き、未来を思い描く時間が少しずつ増えてきました。
もちろん、まだ不安がまったくなくなったわけではありません。でも、以前のように最初から諦めることはなくなりました。婚活を通して感じたのは、人は自分で自分の可能性を狭めてしまうことがあるということ。思い込みの殻を少し緩めるだけで、見える世界は大きく変わる。あのとき相談所に足を運んだ自分に、今の私は心から「よく頑張ったね」と伝えたい気持ちです。
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