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婚活を始めて、もうすぐ2年になります。最初の頃は、プロフィールを丁寧に作り込んで、条件に合う人と出会えれば自然とうまくいくものだと思っていました。服装やメイクも気を配って、「ここまで頑張ってるんだから、きっと大丈夫」と、どこかで自分に言い聞かせていた気がします。

でも、現実はそう甘くなくて。何度お見合いしても交際に進まなかったり、交際しても数回で終わってしまったり。LINEの返信が遅いだけで不安になったり、ちょっとした言葉に過剰に反応してしまったり。気づけば、「私、何がダメなんだろう」と自分を責めるようになっていました。

そんな時、カウンセラーさんがふと口にした言葉が、今でも心に残っています。「感謝って、婚活において最強の武器なんですよ」。その瞬間は、「え、武器って？」と正直ピンと来なかったけれど、少しずつその意味が染みてきた気がします。

初デートのことを思い出すと、ある方が仕事終わりに来てくれた日のことが浮かびます。スーツには軽くシワがあって、髪も少し乱れていて。「せっかくの初対面なのに、もう少しちゃんとしてきてくれたら」と、つい減点方式で見てしまったのが本音です。でもその時、「それでも時間を作って来てくれたんだ」と思い直して、「来てくれてありがとう」と笑顔で伝えてみました。すると彼の表情がふっと柔らかくなって、「こちらこそ、会えて嬉しいです」と返してくれたんです。

この経験は、私にとって大きな気づきになりました。その後も、ドリンクを注文してくれたときには「ありがとう、嬉しい」と素直に伝えたり、帰り際には「今日は楽しかったです」とLINEを送ったり。特別なことをしているわけではないけれど、相手を思いやる気持ちを言葉にするだけで、関係が少しずつ温かくなっていくのを感じました。

振り返ってみると、うまくいかなかった頃の私は、「これだけ頑張ってるんだから、相手も何かしてくれるはず」と、どこかで見返りを期待していたように思います。婚活を一生懸命やっていました。でも気づかないうちに、「頑張っている自分を認めてほしい」という気持ちが、相手への思いやりよりも前に出てしまっていたように思います。

でも、婚活って「誰かが私を幸せにしてくれる」ものではなくて、「一緒に幸せを作っていく」ものなんですよね。そのことに気づいてからは、お見合いが決まっただけでも「この人と会えるなんてラッキー」と思えるようになりました。結果がどうであれ、出会えたことに感謝する。そうすると、自然と笑顔が増えて、相手の気持ちにも敏感になれるんです。

婚活は、条件やテクニックだけじゃなくて、心のあり方がすごく大事。感謝を習慣にすることで、自分自身も穏やかになれるし、相手との関係も自然に深まっていきます。誠実で感謝を忘れない人の周りには、ちゃんと良い縁が集まってくる。これは、私が婚活を通して一番実感したことです。

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