トップ > BLOG
2025.11.21
婚活を始める前、僕はずっと「年収が低いから結婚なんてできるはずがない」と思い込んでいた。周りの友人たちは大手企業に勤めていて、年収も僕の倍近くある。彼らが結婚していくのを横目に見ながら、自分はその土俵にすら立てていないような気がしていた。
プロフィールに年収を書くたびに、どこか後ろめたさを感じていた。「こんな数字じゃ誰も興味を持ってくれないだろう」と、半ば諦めながらアプリを眺めていた。だけど、ある日ふと気づいたんだ。年収が低いことよりも、「年収が低いから無理」と決めつけている自分の姿勢こそが、可能性を閉ざしていたんじゃないかって。
そんな心境の変化があったから、ある女性と出会った。プロフィールには「休日はのんびり過ごすのが好き」と書いてあって、どこか親しみを感じた。初めて会ったとき、彼女は僕の年収にはまったく触れなかった。代わりに、「どんな休日を過ごしてるの?」と聞いてくれた。
僕は、近所の公園を散歩したり、図書館で本を読んだり、スーパーで安い食材を見つけて料理するのが好きだと話した。すると彼女は、「それ、すごく素敵だね」と笑ってくれた。その瞬間、肩の力が抜けた。お金じゃなくて、価値観や過ごし方に共感してくれる人がいるんだと知った。
それからは、無理に背伸びするのをやめた。外食よりも、家で一緒に料理をする時間を大切にした。冷蔵庫の中の食材を見ながら、「今日は何作ろうか」と話す時間が、何よりも楽しかった。映画館じゃなくても、家で毛布にくるまりながら観る映画は、心が近づく気がした。収入が少ない分、工夫する力がついた。節約は我慢じゃなくて、創意工夫の余地だと気づいた。彼女も「一緒に考えるのが楽しい」と言ってくれた。
そして、何より大きかったのは「安心感」だった。毎朝「おはよう」とLINEを送る。仕事終わりに「今日もお疲れさま」と声をかける。誕生日には手紙を書いて、感謝の気持ちを伝える。そんな些細なことが、彼女との距離を縮めてくれた。
ある日、彼女がぽつりと「あなたといると心が穏やかになる」と言ってくれた。その言葉は、年収の何倍もの価値があるように感じた。
将来の話も、少しずつできるようになった。「今は収入が多くないけど、こんな資格を取ってみたい」と話すと、彼女は「私も応援するよ」と言ってくれた。一緒に未来を描けることが、こんなにも心強いとは思わなかった。
結婚って、収入の多さよりも「この人となら乗り越えられる」と思えるかどうかなんだと、ようやく実感できた。
今では、週末に一緒に節約レシピを考えたり、将来の夢を語り合ったりする時間が、何よりの幸せです。年収が低いことは、言い訳じゃなくて、二人で工夫するチャンスだと思う。そう思えるようになった今、僕は「結婚」という言葉に対して、以前よりずっと前向きになれました。彼女とは、これからも少しずつ歩幅を合わせながら、未来を築いていきたいと思っています。
【婚活ブログ 結婚相談所ブログ】