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2023.09.16
「美人から積極的なアプローチ」
マッチングアプリでは男性はハイスペックやイケメンだと「いいね」が沢山届き、その中から吟味して自分のタイプに合致した人とやり取りを始めます。
しかし、大多数の男性は「いいね」をそんなに貰うことはありません。なので自分から積極的に「いいね」をしてマッチングを狙うことになります。
たまに自分とは不釣り合いと思える華やかな女性から「いいね」が来ることがあります。その中には甘い罠が潜んでいるケースもしばしばあります。健太郎さん(仮名)も罠にひかかってしまった一人です。
登録後間もなく、綺麗な女性から「いいね」が来て、マッチングしました。プロフィール欄を見ると海外で撮ったと思われる煌びやかな場所での写真が何枚か載っていて、職業は自由業で趣味は海外旅行で年に何回も行っているそう。
紹介文には時計好きで外車に乗っていることが書いてありました。入っているコミュニティもハイブランド好きや高級時計好きなど、まるで別世界の人のようでした。
ビジネスをして成功して不労収入があり、仲間とのご縁に感謝して夢に向かってさらに上昇していく旨も書いてありました。
やり取りも積極的ですぐにLINEの交換を持ちかけられこんなにマッチングアプリって上手く行くものなのかと感嘆の念すら覚えた健太郎さんでした。
しかし、LINEではやりとりが噛み合わないこともありました。花火大会の話題をふっているのに返信は食べものの話であったり、定型文のような内容が急に来ることもありました。
そのような違和感を抱きつつも、「すごくタイプだから早く会いたい」と何度もLINEが来るので、恋はタイミングだ、この流れで会わないと相手の気持ちが変わるかもしれないと、誘いに乗ることにしました。
ランチのお店の予約も女性がやってくれ、有難いなと感謝の気持ちも持って勇んで初対面の日を迎えました。
「会ってみてから本題に困惑」
ブランドものに身を包んだ彼女の姿は遠くからでも確認できるぐらいでした。愛想のよい笑顔を振りまく彼女に健太郎さんは一目ぼれしそうになりました。
お洒落で高級感漂うカフェレストランでランチを食べながら、当初は他愛無い話で盛り上がっていた2人。ところが唐突に話の話題を彼女が変え、「健太郎さんって今の年収倍、それどころか10倍にしたいと思わない?」と聞いてきます。
返答に困っていると「私は今は自由にお金を運用していて1億近い資産があるんだ。正直不労所得もあって働かなくても、何年かは生活に困らないぐらい」と言います。重ねて「健太郎さんも私たちのような生活できるよ、ちょっとだけ説明させてもらって良い」と身を乗り出して来ます。
バッグから取り出した資料を渡され、「海外取引所のFXなんだけど、マニュアル通りにやれば確実に儲かる仕組みになっていて、私こう見えて元々は全くお金も持ってなかったんだけどFXを紹介されてからセレブな生活を手に入れたの」と熱く語り出します。
100万単位の自動売買ツールの購入が必要だと言われた時点でネットワークビジネスだと健太郎さんは気づきました。
暗号資産への投資も勧められましたが、興ざめした健太郎さんは「ちょっとすぐに出ないといけない予定ができて」と話を切り上げて高額な会計を済ませて、追いすがる彼女から逃げるように店を出ました。
分不相応に華やかさをアピールして、「仲間に感謝」、「不労所得で生活」といったワードを見て敏感な人は気づくかもしれませんが、実際この手の話は沢山あります。
例えば高額を投資して、実際は運用されず、「利益が出るには時間がかかる」などとごまかされ、元本より大分減った金額が配当金として手元に入るという手口などがあります。
美味しい話には裏があるを体現したかのようなやり口ですが巧妙化していっています。
2年前の三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査では20代から40代まで全ての年代のマッチングアプリ利用者がトラブルや困った経験をした割合が50%を超えており、十分注意して利用することが必要です。
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