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2023.09.11
「イケメンとマッチングし、高まる期待」
マッチングアプリはそのお手軽感と登録していることに対しての社会的な恥ずかしさが薄れてきた、つまり市民権を得て来たこともあり、利用者数は増加を続けています。
お手軽という事は登録のハードルが低いということですが、同時にそれは有象無象の誰が混ざっているか分からないことを意味します。
31歳OLの幸恵さん(仮名)は登録者数最大級のマッチングアプリに今年春に登録しました。中学から大学まで女子校育ちの彼女は恋愛経験に乏しく、多少の不安はあったものの、職場の同期にも先輩にも利用している人がおり、結婚願望はあったので良縁に期待して登録しました。
すると来るわ来るわ、「いいね」が!
100を超える「いいね」の数に人生で初めてモテ期が来たと思ってしまうほどでした。
100人の中から誰を選ぶか、やり取りする相手を絞るのも大変です。
しかし、幸恵さんには絞るにあたりポイントがありました。彼女はある男性アイドルのファンで、自他ともに認めるイケメン好き。
ちょうどいました、絵に描いたようなイケメンが。
写真からは宣材写真の様にちょった盛られた感じが伝わって来たのと、金髪なのが気になりましたが、職業欄には会社員とあったので信じることにしました。
ほどなくしてLINEを交換した2人。彼からの返信は常に早くマメなのが伝わって来ました。「可愛いね」「早く会いたいよ」など女性心をくすぐる言葉を平気で送って来ます。
「ミナミで桜を見ることに」
なかなかそのような言葉を言われたことがなかった幸恵さんは舞い上がり、彼からちょうど季節柄、桜を見に行こうと誘われ、ミナミで会うことになりました。
ミナミで桜にも違和感がなかった訳ではないですが、どこか穴場があるのだと自分自身に思い込ませました。
初対面の彼は実物も格好よく、優しい言葉をかけてくれます。しかし、見た目が派手でサラリーマン離れしているところが気にはなりました。居酒屋に入り、仕事の話を聞いても曖昧な返事しか返って来ません。むしろ仕事以外の話で場を盛り上げようとしてきました。
1時間半ぐらいが経過した頃、彼から「そろそろ桜見に行こうか」という話が出て来たので、一緒に店を出ました。
桜の鑑賞スポットに向かうことで幸恵さんはわくわくしていましたが、彼の向かう方向は宗右衛門町の方向です。何か変だなと思った瞬間、
「桜の見れる場所着いたよ」と彼に促されます。
なんとそこはホストクラブでした!
確かに店内はライトアップされたドライフラワーの桜が鮮やかに彩られています。否も応もなく店に引き込まれた幸恵さん。
自分はホストの同伴に利用されただけと気づいたのも後の祭りでした。
彼女自身気が強くないのですぐには店を出れませんでしたが、お酒の注文のお願いは全て断わり、1時間で店を出ました。見送りの際も彼の手を振り切って、逃げるように階段を上りました。もちろん彼との連絡もシャットアウトです。
同伴料金と指名料、初回料金で失った金額は1万円ほどでしたが、彼女はマッチングアプリで知り合った人物を簡単に信用してしまった迂闊さに自分を責めたくなりました。
いくら相手が自分のタイプだったとしても過度な期待は失望に変わる恐れがあります。
マッチングアプリには通報制度が整備されているところがほとんどですが、事後的なものなので泣き寝入りする人が後を絶ちません。
会う前でも相手に何か違和感的なものを感じたらそれは当たる可能性が高いので避けるが吉です。
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