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2023.08.06

「婚活体験記」凝り固まった36歳男性

「幼少期から受験戦争」

康介さん(仮名・36歳)は小学校から私立に通い、中学受験、大学受験と受験戦争を経験して来た。小学校は学年全員が中学受験する学校で、6年生になると授業は学力別クラスに分けられた。

 

子どもたちの意識も高く、というよりも親の見栄のためかもしれないが、小学2年生から受験を意識した塾通いをしている生徒も少なくなかった。自然と康介さんも4年生から塾に通い3年間、勉強漬けのスパルタ教育を受けた。

 

希望の中学には合格できなかったが、進学したのは公立小学校では成績最上位層が集まる学校だった。中学2年生になると東大受験のために身を粉にして勉強に励んだ。高校でも東大一直線に勉強に勤しんだ。結局、浪人を経ても東大には合格できず、早稲田大学に進学した。

 

「凝り固まった結婚条件」

そのような成長過程の中で康介さんの中では自然と結婚相手に求める条件が出来上がっていた。両親に早慶以下の大学では学費を出さないと言われていたこともあり、最低でもいわゆるマーチ、関関同立以上の大学を卒業している女性を求めていた。

 

子育てに関しても男の子なら御三家と言われる中の一つの有名中学に行かせる、女の子なら女子御三家と呼ばれる中学に行かせる。大学は最低でも早慶以上しか認めないという価値観を共有できる相手を希望していた。

 

康介さんの周囲にはそういった価値観を持つ友人が多く、面子を気にして結婚相手選びにこだわっていた自覚はあった。そんな価値観では恋人はできても結婚に繋がることはなく、35歳を過ぎて出会いの機会も激減したのを契機に結婚相談所に入会した。

 

「結婚相談所で価値観が変わった」

相談所ではカウンセラーと徹底的に面談した。お相手選びにおいていかに学歴へのこだわりが意味をなさないのか、子育て観も含めて考え方を変えなければ結婚は難しいとハッキリと言われた。高学歴でなおかつ、同じ価値観を持つ相手となると幅がとても狭くなると言われるとともに、なぜ学歴にこだわるのかも根掘り葉掘り聞かれた。「自分の解体新書を作られているような感じだった」と康介さんは後にこう振り返っている。

 

今までの結婚相手へのこだわりは相手の人間性などを見ずに、学歴と言う飾りに固執し周りの目ばかり気にしている、つまり世間体へのこだわりで、結婚相手について周りがどう思うかなど関係ないと気づかされた。最初は腑に落ちない面もあったが、カウンセラーと面談を重ねる度に学歴にこだわることの無意味さを徐々に理解して、自分自身の思考回路に落とし込んでいった。

 

「結婚相手に選んだのは」

お相手選びでも最初は大学名から見ていっていたのが、2ヵ月も経つとそこに目を通すことはなくなっていた。結果として康介さんは入会から半年後に成婚できたのだが、相手の学歴は短大卒業だった。

 

それでも康介さんには何の負い目もなく、堂々と「彼女のしっかりと自分を持っている部分と一生懸命精力的に仕事に取組む姿勢とよく笑うギャップに惹かれました」と語ってくれた。「手料理も美味しくて、特に筑前煮は最高です」と笑顔で語る姿に学歴至上主義だった以前の康介さんの面影はなかった。「友人の目?そんなことより自分が彼女のことを好きかどうかですよ」と意気揚々に語る彼には幸せオーラが宿っていた。

 

康介さんの場合は学歴へのこだわりさえ変えられれば結婚できる可能性は十分にあった。そのこだわりは長年を掛けて醸成されたものであり、思考を変えてもらうのは正直大変だった。だがそこにカウンセラーの存在意義があり、そのアドバイスが成婚に繋がったのであれば我々相談所側としてもこれ以上ない冥利に尽きる。

 

 

 

【婚活ブログ 結婚相談所ブログ】

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