トップ > BLOG
2023.07.23
「申込みは多かった」
40代の一人暮らしのOL、美里さん(仮名)。
見た目は結婚していてもおかしくない雰囲気。入会時の意気込みも強かった。一般的には35歳を過ぎるとニーズが落ちて申込件数が減るのが普通だが、彼女の場合はその心配は杞憂だった。2ヵ月でお見合いを9件こなしたが、仮交際まで至ったのは実質1名。
何が原因だったのか。
「結婚できない理由」
目線を下げれなかった。
20代から30代にかけての頃と結婚相手のターゲット層を変えられなかった。
高嶺の花にしか興味がないように映った。
本人の中では変えているつもりでも実際求めているのは年収は最低でも600万以上で同年代の男性。こちらからの指摘を理解しているようで行動には移せなかった。
彼女は自分が良いなと思える人、恋愛感情が持てないから仮交際のデートにしても2~3回目に進まない。そして自分から断ってしまう。
恋愛では最初に雰囲気や見た目で良いなと判断してそのあとに年収や学歴の話になるが、結婚相談所では逆の流れを辿る。
恋愛とは違い結婚相談所に入会する目的は言うまでもなく成婚だ。
好きで結婚したいなら年収には拘る必要はないはず。
すぐに恋愛感情を抱け、かつ年収の条件も満たす男性に巡り合うことなどほぼない。
それでも彼女は条件を落とせなかった。いや、譲れなかったという方が適切かもしれない。
「恋愛経験が仇に」
彼女の場合はこれまで恋愛経験もしてきているが、それが婚活ではネガティブな要素になっていた。過去の恋愛が上手くいかずに相談所に入会しているという事実を受け入れられていない。そのときの相手とは結ばれていない、上手くいっていないから今独り身であることを認めて変わらないといけなかった。
過去の失敗例にすがって同じやり方をまた繰り返しても上手くいくはずがないのだが、失敗だったことを認めようとしない。認めたくない心理が働くのだろう。
「若いころとは違う現実を認めたくない」
「最初会った時は若く見えたが、よく見たらオッサンでした」。
男性も女性も老いるのは同じだ。それを差し置いて自分はいつまでも若いものだと思っていた。30代後半以降の人が陥りがちな思い込みだ。
自分のことは棚に上げて相手に求めてしまう。
10代から20代にかけて一目ぼれが多いのは一般的に社会経験が少なく、ときめきを感じやすいからと言われている。それが30代から40代になると人生の酸いも甘いも知って一目ぼれすることは少なくなる。それでも気持ちの中では20代の自分を求めるから乖離が生まれるのだ。ときめきを求めても無理なのにその現実を受け止めたくない人が少なくない。
「それでも結婚相談所しか道はない」
結局、需要はあったがチャンスを自分で逃し続け、彼女は活動期間3ヵ月で「結婚は諦めます」と言って退会することになった。
結婚を諦めるという言葉が本心かは分からない。だが、仮に今後婚活を続けるにしても、紹介も合コンもそうそう期待できないだろう。つまり彼女に成婚のために残された道は再び相談所に入ることしかない。
入らなければ結婚出来る確率はゼロに近い。
もっとも入会しても考え方を変えなければ厳しいことに変わりはないが。
たとえ1割でも結婚相談所で成婚できている人が存在しているのは事実だ。
考え方を変えて再チャレンジした彼女に幸せが訪れることを願って結びとしたい。
【婚活ブログ 結婚相談所ブログ】