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2023.07.27
「男性の熱量の無さに膨らむ不満」
男性会員は40歳、あまり行動的ではなく、自分の気持ちを伝えるのも得意ではない方でした。むしろ趣味の時間を大事にするタイプと言うのが適切でしょう。
お相手の30代半ばの女性は情熱的な方で、今すぐにでも結婚したいと望んでいました。
2人は真剣交際に入るのですが、その段階で温度差がありました。
女性の熱量に対して男性側はもう少しゆっくり相手の事を見ていきたいと思っていました。
お付き合いをしていく中で女性側の不満は膨らんでいきました。嫌いになりたくはないと言いつつ、男性のマイナス面を列挙していきました。
①食事に行っても毎回割り勘
②デートの下調べをしない
③自分のことを聞いてこない
④今後の話が全然ないなどです。
そんなとき、タイミング悪く、男性は転職をしました。所得は多少増え、以前は少なかった休みも確実に取れる環境でした。しかし、転職してから暫くは研修などで忙しく会えないときもあり、女性的には不満でした。
「変わらぬ2人の温度差、膨らむ不満」
彼女としては真剣交際中の彼に対して好きと言って欲しいという欲求がありました。「私は好きだと言ってるのに彼は言ってくれない、手を繋いでいるときなどになぜ言ってくれないの」。彼女からカウンセラーに伝える言葉には毎回不満が多かったです。「彼の感情が見えない。だから、私の気持ちも盛り上がらず下がってしまっている」などと。その旨を彼に伝えても反応は釣れないものでした。
真剣交際中に入った頃の温度差をずっと引きずっている2人でした。もっとも彼の方も彼女に対して何度も会っていることもあり、それなりには情というものが湧いてはいましたが。承認欲求が強く、態度や言葉で表して欲しい彼女とそれに応えようとしない男性。
2人はお家デートもしていました。その際も彼が送り迎えしてくれないことに対して彼女は「私に対して気がないのか、結婚相手として私を決断できないのか」と憔悴感混じりの不満を持ちました。
「結末 現状打破のために彼女が採った行動」
時間が経ってある日、女性が相談所に面談に来ました。彼女はそこで大胆な行動に出ました。
なぜかその場でカウンセラーに婚前交渉の事実を伝えたのです。女性としては何とか真剣交際中の男性と結婚して退会するために最後の手段を使った訳です。入会時の契約上、成婚退会前の性交渉は契約違反に該当します。男性会員にも事実確認を行いました。彼は事実だと認め、両者とも成婚退会費を支払って退会することになりました。
退会時、彼は「今すぐ結婚どうこうは分からないが彼女と一緒にやっていきます」と決意の程を語っていました。けれども結局、4カ月後彼から「やっぱり別れることになりました」と報告がありました。
婚前交渉の告白、彼女にとっては一大決断だったでしょう。結果的には仇と出ました。カウンセラーとの信頼関係を築けていると信じていたからこそできた報告だったのでしょう。また、そこにはあわよくば成婚を狙った意図も含まれていたのかもしれません。結果的に彼女は退会させられました。女性の真意は今も分かりませんが、普段親身になって相談に乗ってくれていた相手が何故という気持ちになったことでしょう。
結果的に女性が半ば無理やり仕掛けた乾坤一擲の賭けは失敗したことになりました。
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